X11
Completion requirements
X Window System
X Window System の特徴
- OSと独立.
MS Windows や MacOS はGUIとOSが一体化している
- 完全なC/Sシステム.
ウィンドウの操作を管理する Window Managerもクライアントの一つ.
- ネットワーク透過性.
- 番外: キーボードマップ,マウスイベントをコントロール.
Ctrl+Alt+Del でもシステムはリブートしない.X の再起動は Ctrl+Alt+BackSpace
ファイル
- コマンドは /usr/X11R6/bin にある.xeyes, xclock, xev など.確認して見よう.
- 通常,設定ファイルは /usr/X11R6/lib/X11 にある.最近の Linux では /etc/X11
- Vine Linux でのXの設定ファイルは /etc/X11/xorg.conf.確認して見よう.
xdm
- GUIのログイン画面は X Display Manager(xdm) というプログラムが管理する.
- Vine Linux では Gnome X Display Manager(gdm) がデフォルトで起動する.
- ログインに成功すると,gdmはGUIをコントロールする Window Manager を起動する.
wm
- Window Manager (wm) は Windowの管理を行う(移動,リサイズなど). Window Manager (wm) を替えると,GUIの見え方が大きく変わる.
- Window Manager (wm) には色々なものがある.通常 twm は必ずインストールされている(X11R6のデフォルトwm).
wm には他にも mwm, windowmaker, fvwm, fvwm95, sawfish 等がある. (井関が)個人的に好きな wm は fvwm2.軽くてシンプル. - Vine でデフォルトで立ち上がる GNOME は初心者用のディスクトップ環境.Window Manager は metacity である.
- twm (Tom's Window Manager. Xのデフォルトwm) を動かしてみよう.
下記の内容で ホームディレクトリに .xsession というファイルを作る.xterm &
twm
一度ログアウトして再ログイン
元(Gnome)に戻すには .xsession を削除する.
- .xsessionの作成に失敗してログインできなくなったら.
Crtl+Alt+F1 でコンソール画面にし,コンソールからログインして .xsession を修正.ログアウトする.
Crtl+Alt+F7 でGUI画面に戻るので,もう一度トライする.
ネットワーク透過性
- プログラムの実行を他のマシンで行わせて,結果だけ自分のマシンに表示できる(internet越しでは少しつらい)
- プログラムを実行するマシン(X Client)
- DISPLAY 環境変数を設定する. export DISPLAY=Xサーバマシン名:ディスプレイ番号
- ディスプレイ番号は 0から数える(通常は 0)
- プログラムの結果を表示するマシン(X Server)
- xhost +Xクライアントマシン名 (マシン単位での許可)
- または ~/.Xauthority をクライアントマシンにコピー
- ssh の場合は -XY オプションで上記の設定を全て自動で行ってくれる.
- ssh -XY コマンドで他のデスクトップマシンにログインして,Xのクライアントを実行してみよう.
トラブルシューティング
- ssh -XY コマンドを使用しても Xの表示をローカルマシンに出せない.
原因) OpenSSH 3.8 から仕様が変化した.ここを参照
対策1) /etc/ssh/ssh_config の最後の行に ForwardX11Trusted yes を追加.
対策2) 対策1 でも駄目な場合.
サーバとクライアントで OpenSSHのバージョンが違うと駄目のようなのでバージョンを合わせる.
Last modified: Friday, 18 April 2014, 5:33 PM